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  1. 研究するということ
    1. 「その研究はなんの役に立つのか?」に対する私なりの答え

研究するということ

「その研究はなんの役に立つのか?」に対する私なりの答え

私が英語の勉強教材に使用しているアメリカのドラマに”The West Wing”というものがあります。その中のシーズン3 “The Dead Irish Writers” に素粒子実験物理学者 Dr. Millgateが登場します。その方の言葉に感銘を受け、その言葉がそれ以来私の学問に取り組む際の心構えになっています。

“That’s because great achievement has no road map. The X-ray’s pretty good. So is penicillin. Neither were discovered with a practical objective in mind. I mean, when the electron was discovered in 1897, it was useless. And now, we have an entire world run by electronics. Haydn and Mozart never studied the classics. They couldn’t. They invented them.”

私なりに翻訳するとこうです。

「偉大な業績の前には道筋など存在せんよ。X線が良い例だろう。ペニシリンもそうだ。どちらも実用的な目的で発見されたものではない。1897年に電子が発見されたときだって、そんな小さな粒子、なんの役にも立たなかった。だが今や電子工学によって世界は動いている。ハイドンやモーツァルトは一度たりとも古典を勉強したことはない。できなかったんだ、だって彼らが発明したのだからな。」

それに続けて、大統領の側近であるSamがこう続けます。

“Discovery. That’s the thing that you were… Discovery is what. That’s what this is used for. It’s for discovery.”

「発見だ、それ(ここでは素粒子実験施設)は発見のために使われるものなんだ。発見そのものに意味があるんだ。」

発見そのものに意味がある。発見の先の実用性や応用は、未来の科学技術・動向が決めれば良いのです。


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